2026年9月16日水曜日

何もしない時間フェリー往復旅|シルバープリンセス・シルバーエイトで日中航海



今回は、シルバーフェリーの「シルバープリンセス」と「シルバーエイト」に乗り、八戸と苫小牧を往復しました。

旅といえば、目的地を決めて観光地を巡り、名物を食べ、限られた時間の中で予定をこなしていくことが多いものです。

しかし今回の主役は、目的地ではありません。

ただ海を眺め、船の音を聴きながら過ごす――。
そんな「何もしない時間」そのものを楽しむための船旅です。

移動することが旅になる

フェリーに乗ると、出港した時点で日常から少しずつ離れていきます。

岸壁が遠ざかり、港の建物が小さくなり、やがて周囲に広がるのは海と空だけ。自分で運転する必要もなく、次の予定に追われることもありません。

船内を歩いたり、デッキへ出たり、客室で休んだり。
そして、何もせずに窓の外を眺める。

陸上ではつい何かをしてしまいますが、船の上では「何もしないこと」が自然に許されるような気がします。

明るい海を進む日中航海

今回は、日中の明るい海を進む船の様子を中心に撮影しました。

穏やかに延びていく白い航跡。
船体の低い振動と、一定のリズムで響くエンジン音。
時折聞こえる汽笛や、船首で砕ける波の音。

景色が大きく変わらなくても、海の色や波の形、雲の流れは少しずつ変化していきます。

遠くに見える船を目で追ったり、海面に反射する光を眺めたりしているうちに、時計を確認することも忘れてしまいます。

シルバープリンセスとシルバーエイト

往復では、それぞれ異なる船に乗船しました。

同じ航路を走るフェリーでも、船内の雰囲気やエンジン音、デッキから見える景色には、それぞれ少しずつ違いがあります。

行きと帰りで別の船に乗ると、単純な往復ではなく、二つの船旅を続けて味わっているように感じられます。

港へ到着することだけが目的ではなく、船に乗っている時間そのものが目的。フェリーだからこそできる、少しぜいたくな時間の使い方です。

動画で楽しむ「何もしない時間」

今回の動画では、説明や演出を詰め込みすぎず、エンジン音、汽笛、波の音、日中の海と航跡をゆっくり楽しめる構成にしました。

移動そのものを楽しむ、旅音チャンネルらしい船旅の記録です。

作業中や休憩中の環境映像として、あるいは、しばらく船に乗れていない時の「船旅成分」の補給として(笑)、のんびりご覧ください。


観光地を巡らなくても、特別な出来事が起きなくても、旅は成立します。

海を眺め、船の音に包まれながら過ごした時間。
何もしなかったからこそ、あとになって静かに思い出す旅になりました。


【航路】八戸―苫小牧
【乗船船舶】シルバープリンセス/シルバーエイト
【内容】日中航海・エンジン音・汽笛・波音・オリジナルBGM

2026年8月9日日曜日

佐世保乗り物旅 「椿」奈良尾→長崎



佐世保をベースに、船・バス・鉄道を乗り継いでめぐる「佐世保乗り物旅」です。

今回の旅では、本来「フェリーニューこしき」に乗船する予定でした。ところが、まさかのドックダイヤ開始日と重なってしまい、予定していた便には乗船できず……。

旅に予定変更はつきもの。そこで急きょ旅程を組み替え、佐世保から五島列島を経由して長崎へ向かうルートに変更しました。

とはいえ、佐世保まで来たからには乗り物だけではありません。

まずは佐世保名物のレモンステーキ。そしてもちろん佐世保バーガーもいただきました。残念ながら、このあたりは動画を撮っていません(笑)。それでも土地の名物を味わうのは旅の楽しみのひとつです。

そしてもうひとつ印象に残ったのが、佐世保で受けたタイ古式マッサージ。

施術してくれたのはタイ出身の方で、これが想像以上に本格的。「いや、これは本気のやつだ(笑)」と思うほどしっかりとした施術で、長距離移動で固まった身体をかなりほぐしてもらいました。

そんな佐世保滞在を楽しんだあと、いよいよ五島へ。

佐世保から有川までは高速船で海を渡ります。有川から奈良尾までは五島列島の路線バスに乗車。島の景色を眺めながら南へ進み、奈良尾港へ向かいました。

そして奈良尾から長崎へ向かう航路で乗船したのが、九州商船のフェリー「椿」です。

高速船で島へ渡り、路線バスで五島を移動し、今度はフェリーで長崎へ。さらに長崎から佐世保へは鉄道で戻るという、予定変更から始まったとは思えないほど、船・バス・鉄道をしっかり楽しめる旅になりました。

今回の動画では、奈良尾港からフェリー「椿」に乗船し、長崎へ向かう船旅を中心に記録しています。

港を離れていく風景、海の上でゆっくりと流れる時間、そして次第に近づいてくる長崎の街。

目的地へ到着することだけではなく、「移動している時間そのもの」を楽しむのも旅の魅力だと思います。

当初の計画とはまったく違う旅程になりましたが、予定通りにいかないからこそ出会える景色や乗り物もあります。

佐世保、五島、長崎。
船、バス、鉄道、そして食と街でのちょっとした体験。

結果として、なかなか濃い「乗り物旅」になりました。

動画とあわせて、旅の記録として残しておきたいと思います。

2026年4月23日木曜日

代船「ブルーマーメイド」に乗る弾丸ツアー



シルバーフェリー「シルバーブリーズ」のドック入りに伴い、八戸―苫小牧航路では津軽海峡フェリーの「ブルーマーメイド」が代船として約1か月間運航されました。

せっかく普段とは違う船がこの航路を走るなら、これは乗っておきたい。

ということで、八戸から苫小牧へ渡り、現地で一泊。翌日、代船「ブルーマーメイド」で八戸へ戻る弾丸フェリー旅に出ました。

往路で乗船したのは「シルバーティアラ」。

この日の苫小牧は濃い霧に包まれており、港が近づいても周囲の景色がなかなか見えてきません。普段の入港とはまったく違う雰囲気の中、霧の向こうから少しずつ港の姿が現れてくる、印象的な到着となりました。

苫小牧ではドーミーイン苫小牧駅前に宿泊。

フェリー旅の場合、港での時間だけでなく、到着後に街で一泊する時間も旅の一部です。翌日の乗船に備えながら、苫小牧でゆっくり夜を過ごしました。

そして復路はいよいよ今回の目的、「ブルーマーメイド」。

普段この八戸―苫小牧航路で乗る船とは異なり、いつもの航路なのに船が変わるだけで雰囲気もかなり変わります。

さらにこの日は低気圧の影響もあり、海上は大きな波こそないものの、船体にはゆっくりとしたうねりが続いていました。

穏やかな時とは違う船の動き、船内に響く音、そして海の表情。

同じ航路でも、船・天候・季節が変わればまったく同じ旅にはなりません。

通常であれば青森―函館航路などで活躍する「ブルーマーメイド」が、期間限定で八戸―苫小牧航路を走る。

こうした代船運航は、その時にしか記録できないものでもあります。

往路は濃霧の中を進む「シルバーティアラ」。
復路は低気圧のうねりの中を走る「ブルーマーメイド」。

短い日程ながら、往復でまったく違う海の表情を楽しむことができたフェリー旅となりました。

旅音チャンネルでは、船内の様子だけでなく、エンジン音や船体の振動、海上の風景など、その場にいるような「音」も含めて記録しています。

期間限定の代船「ブルーマーメイド」で行く、八戸―苫小牧の船旅。

この時だけの航海の記録として残しておきます。