ナッチャンRera 運休

東日本フェリーの破綻に伴い、紆余曲折を経て青函航路に就航した高速フェリーです。

オーストラリアのIncat社製
ウェーブピアーサー型という双胴船のかなでも最も新しい形をしており、全長112mで積載量は1500t、速力は36ノット、これは高速船としてはとても性能が良いといえます。

青函航路には過去にも何度か高速船は就航していますが、どれも早期に撤退し、事業としては失敗しています、その事例を考慮し、新体制の製の東日本フェリーのもとリベラホールディングスはIncat社と研究を重ね大型高速フェリーを青函航路に就航させ集客や一部貨物の取り込みを図りましたが、高速航行による曳き波が沿岸の漁業に影響を及ぼしているとして速度を落とすなどの要請をされている中で2008年の11月末の東日本フェリーの撤退する前の11月1日には早々に運行を休止してしまいました。収益の改善が見られなかったため青函航路より結果として「東日本フェリー」と言う名前が消えてしまったのです。
リベラホールディングスが在来のフェリーでの就航を検討していたなら流れは変わっていたかもしれませんね。

何度か乗船させていただきました、青森⇔函館がこんなにも近いものにしたのははっきり言って凄いです!乗れば乗るほど癖になりました。青森を出港してしばらくするともう仏ヶ浦付近を航行し、気がつくと大間の灯台が見えて、津軽海峡を渡ったと思おうともう函館山が見えてきます。

景気の低迷で物流や人の往来の少なくなる中での就航は悲運だったとしか言えません。
現在も係船されており売却先などは不透明なままだと思います。

総トン数:10,712t
全長:112m
全幅:30.5m
航海速力:36ノット
主機関:MAN B&W 20RK280
馬力:9000kw×4
就航:2007年

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