時化

津軽海峡の風物詩と言えば「冬の時化」でしょうか。

秋も深まり西風が強くなり始め、初冬を迎える頃になると荒れた海上が続き始めます。
ある程度の低気圧(台風など)の接近で荒天があからさまにわかるような場合は欠航しますが、多少の事では青函航路は欠航しないんですよ。

冬場もそう、荒れた海を2000tクラスのフェリーが頑張って活躍してる場所でもあります。
その場合は航路も随分と変わります、ピッタリ下北半島沿いに北上し、大間崎が見えてきたら一気に津軽半島方面へ転進、今度は平舘灯台付近から大きく右に舵を取って函館山まで一直線に進んだり、つまりジグザグに航行したりします。

で、予想外の事態も起こるわけでして、「爆弾低気圧」と言うものであります。突如発達して北上していく低気圧。「あさかぜ5号」の写真は時化の中を航行中で御座います、しかも自分が乗ってるフェリーのすぐ横を並走しているときに撮影したものです。
本来であれば、海峡上ですれ違うはずだったのが、うねりが大きくそれをかわしながら航行していたらお互い接近し過ぎたために、「あさかぜ5号」が一旦戻る形になりしばらくしてまた方向を変えて本来の進路に戻ったというもの。

津軽海峡は函館⇔青森のフェリーだけではなく様々な船舶が航行しておりかなり気を使う場所のひとつのようです。

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